24時間機械警備、文化庁移転などでニーズ増加と期待
ヤマトホールディングス傘下で国際一貫輸送などを手掛けるヤマトグローバルロジスティクスジャパン(YGL)は5月29日、同社としては全国で5拠点目となる美術品専用の恒温恒湿倉庫を京都市に6月1日開設すると発表した。京都では2カ所目という。
ヤマトグループは1958年以降、美術品や文化財に特化した輸送事業を展開。全国で多くの美術館や博物館が建物の改修時期に入り、別の場所で所蔵品を保管するニーズが増えているため、一定の温度・湿度を維持できる美術品専用の恒温恒湿倉庫の開設を進めている。
新倉庫はヤマトグループ京都物流ターミナル内のYGL京都美術品支店に開設。面積は約500メートルで、窒素ガスを用いた消火設備を導入し、24時間機械警備なども実施。短期から長期までさまざまな保管需要に対応可能としている。
文化庁が2022年度以降に京都へ移転を計画するなど、今後京都で保管の要望がさらに増えると見込まれるため、専用倉庫を新たに開設することにした。YGLは京都のほか、東京に2カ所と大阪に1カ所を構えている。
倉庫の外観と内部(YGLプレスリリースより引用)
(藤原秀行)