QRコードを使った検品で作業時間を40分短縮

QRコードを使った検品で作業時間を40分短縮

運輸デジタルビジネス協議会とウイングアーク1stがドライバー負荷軽減実証実験の結果を説明

運輸デジタルビジネス協議会とソフトウエア開発を手掛けるウイングアーク1st(東京)は5月29日、QRコードを使った検品時間短縮に関する実証実験結果を公表した。

官民が主要な産業分野別にトラックドライバーの負荷軽減策を協議する懇談会が3月に加工食品メーカーなどの協力を得て行った実証実験に参加。ウイングアーク1stが展開しているクラウドベースの帳票ソフト「SVF Cloud」「SPA Cloud」を活用し、加工食品メーカーが出荷する製品の出荷伝票と、製品を受け取る卸事業者の受領書をそれぞれ電子化。伝票のデータをオンラインでやり取りできるようにした。

併せて、納品明細と梱包に付与する商品コードをQRコード化、検品をQRコードで行えるようにした。

その結果、納品情報と検品結果をシステム上で突合できるようになることなどから、800個の荷物を検品する場合、作業を1回の配送当たり40分短縮可能と見込まれると指摘。「電子伝票によってドライバーが紙伝票を持ち帰るためにのみ事務所に戻るといった業務も不要にするため、検品作業以外の業務効率化が期待できる」と説明している。

懇談会の議論を踏まえ、国土交通省などが作成した加工食品業界向けの業務効率化に関するガイドラインにも、QRコードを活用した検品時間削減が盛り込まれている。

関連記事:加工食品など4分野別に取引環境と長時間労働改善のガイドラインを公表

(藤原秀行)

実証実験に関する報告書はコチラから

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