プロロジスが兵庫・猪名川町で大型物流施設2棟着工、国内累計100棟に到達

プロロジスが兵庫・猪名川町で大型物流施設2棟着工、国内累計100棟に到達

MonotaROやLIXILビバ、日立物流西日本など入居確定、75%で契約済み

※先に流した記事中、「マルチテナント型2棟、BTS型4棟を開発する大規模プロジェクト」を「マルチテナント型2棟を開発する大規模プロジェクト」に訂正いたします。ご迷惑をお掛けしたことを深くおわび申し上げます

プロロジスは6月5日、兵庫県猪名川町で新たなマルチテナント型物流施設2棟「プロロジスパーク猪名川1・2」の工事を開始したと発表した。

同社は猪名川町と連携し、同町内でマルチテナント型2棟を開発する大規模プロジェクトを進めてきた。「猪名川1・2」の着工により、プロロジスが日本で事業を始めて以降、開発に着手したか既に完成した物流施設は累計で100棟、総延べ床面積は約688万平方メートルに達した。

「猪名川1」は地上6階建て、延べ床面積が21万8152平方メートル、「猪名川2」は地上5階建て、15万8646平方メートルをそれぞれ計画。新名神道の川西ICから約2キロメートルのエリアに位置し、大阪市内をはじめ西日本一帯へのアクセスに強みを持つ。猪名川町は大阪や神戸のベッドタウンとして発展しており、労働力確保の点でも優位性がある立地となっている。

完成は「猪名川1」が2021年11月、「猪名川2」が21年8月を見込む。


「プロロジスパーク猪名川1」(左)と「猪名川2」(右)の完成イメージ(写真はいずれもプロロジスプレスリリースより引用)

「猪名川1」は工具などの通販大手MonotaRO(モノタロウ)が1~4階の約13万平方メートルを利用することが確定。「猪名川2」はホームセンター大手LIXILビバが1~2階の約5万5000平方メートル、日立物流西日本が3階の約2万6000平方メートル、大手電機機器メーカーが約3万3000平方メートルを賃借することが決まっている。両施設で既に賃貸スペースの約75%に相当する約24万4000平方メートルで契約を締結済みという。

「猪名川1」は車路を倉庫に変更可能な設計を採用し、1フロア最大約1万坪のワンオペレーションが可能。カフェテリア3カ所と売店も設置する。「猪名川2」も1フロア最大で約8000坪のワンオペレーションができる設計とし、カフェテリア2カ所と売店を導入。車路部分の外装には周辺環境に配慮した遮光機能付きのルーバーを設けることを検討している。

他にも、周辺に約8000平方メートルの防災広場や約4000平方メートルの公園を整備、地域住民が利用できるよう開放する。ドクターヘリの発着や災害時の消防活動・避難拠点として使える空間になる。猪名川町とは災害に関する基本協定を結んでおり、有事の際には支援物資の保管・運搬拠点として活用することも想定済み。

プロロジスは関西で17棟の物流施設を運営・開発している。


周辺のイメージ


「猪名川1」のカフェテリアのイメージ

(藤原秀行)

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