「政府広報オンライン」で注意喚起、妨害運転罪は6月30日適用開始へ
内閣府と警察庁はこのほど、「政府広報オンライン」で、あおり運転を厳罰化する改正道路交通法が今国会で成立したのを受け、あおり運転に関する注意喚起を行った。
同法に基づいてあおり運転を取り締まる「妨害運転罪」の適用を6月30日に開始するとの見通しを示した。また、あおり運転として取り締まりの対象となる妨害運転の10類型を明示。
具体的には、
①車間距離を極端に詰める(車間距離不保持)
②急な進路変更を行う(進路変更禁止違反)
③急ブレーキをかける(急ブレーキ禁止違反)
④危険な追い越し(追い越しの方法違反)
⑤対向車線にはみ出す(通行区分違反)
⑥執拗なクラクション(警音器使用制限違反)
⑦執拗なパッシング(減光等義務違反)
⑧幅寄せや蛇行運転(安全運転義務違反)
⑨高速道路での低速走行(最低速度違反)
⑩高速道路での駐停車(高速自動車国道等駐停車違反)
――と説明している。
また、あおり運転に巻き込まれないよう、追い越し車線を走り続けず、後ろの車に追い付かれたら早めに道を譲ることなどをアドバイス。あおり運転の被害を受けた場合は高速道のSAやPAなど安全な場所に避難し、警察に110番通報して警察官が到着するまでは車外に出ず、ドライブレコーダーなどで相手の行為を撮影するよう訴えている。
(藤原秀行)