本土から共同海上混載輸送でコスト削減しリードタイム短縮、館内配送も担当
大和物流は6月19日、沖縄県豊見城市で同日オープンした大型商業施設「iias(イーアス)沖縄豊崎」の入居企業向け物流を包括的にサポートするサービスの提供を始めたと発表した。
同施設は大和物流親会社の大和ハウス工業が開発を手掛け、店舗面積は約4万7000平方メートル。沖縄初出店となる生活雑貨専門店「ロフト」など120店舗以上が入居している。
テナント企業向けに本土から出荷する商品を大和物流が1本のコンテナに積み合わせて運ぶ「共同海上幹線輸送サービス」を提供。テナント企業にとってはコンテナ1本丸ごと貸りるよりも経済的なのがメリットだ。
東京、大阪、博多の各港近隣に商品の集積場を設け、混載して週3日、那覇港へ海上輸送。その後は陸路でイーアス沖縄豊崎まで運ぶとの流れだ。大和物流は混載輸送会社が輸送する場合より物流コストを最大約2割抑えられ、リードタイムも短縮できると見込む。当初は常温のみの取り扱いだが、テナント企業の要望に応じて今後は冷蔵・冷凍にも対応していく予定。
併せて、イーアス沖縄豊崎の館内物流も大和物流が担当。荷さばき場で一括してテナント企業向けの荷物を受け取った後、各店舗向けに仕分けて配送することでテナント企業の作業負荷を低減できるとみている。
大和物流はこれまでに大和ハウス工業が手掛ける商業施設など3カ所で館内物流を手掛けている。
館内物流のイメージ(いずれも大和物流提供)
(藤原秀行)