【新型ウイルス】商船三井、20~22年度の新規投資キャッシュフロー半減

【新型ウイルス】商船三井、20~22年度の新規投資キャッシュフロー半減

フリーCFは1000億円確保目指す、景気減速へ備え

商船三井は6月23日、2020年度以降の経営方針を示す「ローリングプラン2020」を公表した。

この中で、20年度は「成長軌道への復帰」を最優先テーマに設定。20~22年度の3年間について、新規投資キャッシュフロー(CF)の支出超過分に関し、既に決定したものを除き、従来計画の2000億円から1000億円に半減。併せて、株式や不動産など保有資産の売却を積極的に進め、22年度までの3年間でフリーCF(純現金収支)を1000億円確保することを目指す方針を打ち出した。

新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済が打撃を受けている中、手元資金を厚めに確保し、景気減速に備える。他にも、景気変動の影響を受けやすい油送船やバルカー(ばら積み船)、自動車運搬船などを最大40隻程度減らすことを検討する。

さらに、グループ全体で業務プロセスの見直しやIT活用などを推し進め、3年間で15%の生産性向上を図る。

ローリングプランは予測の前提として、世界のコンテナ荷動きが底を打つのは今年7~9月で、22年ごろには19年の水準程度まで持ち直すとみている。それまでの間は経営効率化と支出抑制を最大限実現して厳しい事業環境を乗り切る構えだ。

(藤原秀行)※写真はイメージ

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