阪急阪神不動産が京都市で開発の物流施設完成、大和物流入居

阪急阪神不動産が京都市で開発の物流施設完成、大和物流入居

1・4万平方メートル、旧施設の約4倍に

阪急阪神不動産は8月3日、京都市南区上鳥羽で開発を進めていた物流施設「ロジスタ京都上鳥羽」が7月31日に竣工、8月1日に稼働を始めたと発表した。大和物流が専用施設「京都物流センター」として運営する。

新施設は地上5階建て(倉庫4層、事務所2層)で、延べ床面積は1万4482平方メートル。名神高速道路の京都南ICから約1・4キロメートル、第二京阪道路の上鳥羽ICから約600メートルに位置している。近畿日本鉄道の京都線上鳥羽口駅からは約400メートルと通勤圏内で、労働力確保にも強みを持つ。

1階の倉庫部分は低床式バースを導入。10メートルの大ひさしを取り付け、広い荷さばきスペースを確保するなど、荷役業務の効率化に配慮している。大ひさしには荷重2・8トンの天井クレーンを設置。建材などの重量物もスムーズに取り扱えるようにしている。

1階のエントランス部分には、京都の伝統的な手法により作られた「京からかみ」を壁紙として使用。地域との共生を目指すとともに、京都という地域ならではの趣ある風合いを演出している。

大和物流は新センター完成で旧センターから延べ床面積が約4倍に拡大し、在庫保管や荷役作業の能力も向上した点をアピール、物流需要の着実な獲得を目指す。


センターの外観

センター内の設備※クリックで拡大(いずれも阪急阪神不動産提供)

(藤原秀行)

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