シンガポールの不動産大手キャピタランド、神奈川・相模原で日本初の物流施設開発に本格着手

シンガポールの不動産大手キャピタランド、神奈川・相模原で日本初の物流施設開発に本格着手

2万平方メートル、22年9月竣工見込む

シンガポールの不動産大手キャピタランドグループのキャピタランド・インターナショナル・ジャパンは9月29日、神奈川県相模原市で日本初の物流施設開発「(仮称)南橋本三丁目プロジェクト」に本格着手したと発表した。同28日に現地で起工式を実施した。

三井物産都市開発と共同開発の準備を進めてきた。鉄骨造の地上4階建て、倉庫面積はトータルで約2万平方メートルを計画しており、竣工は2022年9月の予定。

圏央道の相模原ICから約8キロメートルに位置。神奈川県内をはじめ、東京を含む首都圏広域をカバーできる配送拠点と期待している。最寄りのJR相模線の南橋本駅から徒歩約4分。周辺エリアにも豊富な労働人口を有しており、雇用確保に優位性があると見込む。

有効天井高5・5メートル、1平方メートル当たりの床荷重1・5トンなど、先進的な物流施設の一般的な性能を備えるほか、省エネ機器・節水型機器の採用、太陽光発電設備の設置など、環境に配慮した設計を採用。環境性能評価の認証も取得を予定している。

キャピタランドは国内の第2号案件も大阪府茨木市で進めており、計画通り22年3月に着工する予定。今後も国内の物流施設開発を含めた関与資産の拡大に向け、積極的に新たな開発素地と稼働物件の取得に取り組む方針だ。


物流施設の完成イメージ(キャピタランド・インターナショナル・ジャパン提供)

(藤原秀行)

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