ネット通販利用が一服か、小型の「ネコポス」は4割増で好調維持
ヤマト運輸が8月6日発表した7月の小口貨物取扱実績によると、宅急便全体で前年同月比8・0%増の1億9283万8872個となった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛でインターネット通販を利用する“巣ごもり消費”が盛り上がったことが背景にある。
ただ、伸び率自体は4カ月ぶりに1桁となり、ネット通販利用の盛り上がりが一服した可能性がある。
内訳は、住戸のポストに入る小型の「ネコポス」が40・7%増の2067万7298個と依然好調を維持。一方、宅急便と宅急便コンパクト、非対面の受け取りが可能なEC向け新サービス「EAZY」の合計は5・0%増の1億7216万1574個だった。
企業などの利用がメーンの「クロネコDM便」は20・2%減の6594万4456冊と不振が目立つ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い在宅勤務や店舗の営業自粛が広がったことが影を落としているとみられる。
(藤原秀行)