全国80拠点・15万坪が対象、コスト3割減の事例も
SGホールディングス傘下で3PL事業などを展開する佐川グローバルロジスティクス(SGL)は8月21日、倉庫やマテハン機器をシェアするサービスに関し、8月20日に全国展開を開始したと発表した。
SGLが全国で保有している倉庫約80拠点、総延べ床面積約15万坪を対象に、既存の顧客が使用していない時間・期間にマテハン機器などもシェアすることを希望するユーザーにシェアサービスを提供する。
SGLはスポット発送が発生した場合、期間・スペースなどのニーズに合った最適解を既存施設の中からマッチングし、簡単な手続きをするだけですぐに利用できるようにすると説明。「作業内容に合わせたマテハン機器をシェアすることも可能なため、導入に必要な初期投資などのコストを抑えることができる」と強調している。
さらに、SGLの既存顧客にとっては夜間や週末、祝日などの未稼働時間、閑散期などの際に使っていない倉庫スペースを他の事業者とシェアすることで、物流コストを削減できるとアピール。トライアルでは、閑散期の使用していないかったスペースをシェアした結果、月額の物流コストを30%削減できた例があったという。
(藤原秀行)