郵便で届いた紙の内容をスキャン、仕訳や振込のデータを自動作成
届いた郵便物のデジタルデータ化を代行するサービス「atena(アテナ)」を展開しているスタートアップ企業のN-Technologies(東京都中央区八重洲)はこのほど、オートメーションラボ(東京都千代田区大手町)が手掛けている、請求書の内容をOCR(光学式文字読み取り装置)で読み取って仕訳や振込を自動的に行うサービス「sweeep(スウィープ)」とAPI連携を開始したと発表した。
atenaは郵便物を顧客に代わってまとめて受け取り、中身をスキャンしてデータ化、クラウドベースで管理する。利用者は請求書など必要な郵便物だけ中身を確認できるようになり、郵便物の受け取りや開封、整理などの業務を全てアウトソースして本来の業務に集中することが可能になるのが大きなメリットだ。郵便物受け取りのための出社も不要となるため、在宅勤務促進につなげられると見込む。
sweeepは請求書をデータ化してオンラインで受け取り、OCRで内容を解析。仕訳や振込のデータを自動作成する。請求書の受け取りのために出社する必要がなくなり、発行する側も郵送の手間が省ける。会計ソフトやインターネット銀行との連携にも対応している。
atenaとsweeepをAPI連携することで、紙の請求書が郵送されても保存から内容の確認、振込などのデータ化に至るまでワンストップでデジタル化。両社は企業の経理・総務担当者の大幅な業務効率化を図ることができるとみており、まさに紙の請求書に関するDX(デジタルトランスフォーメーション)が実現する格好だ。
両社サービスの流れ(いずれもN-Technologies提供・クリックで拡大)
(藤原秀行)