豊田TRIKEと共同開発、積載可能重量が5倍に
佐川急便は9月10日、電動三輪車などの製造を手掛ける豊田TRIKE(東京都台東区今戸)と共同開発した業務用電動アシスト自転車「TRIKE CARGO(トライクカーゴ)」の本格導入を開始したと発表した。
両社は2019年3月から佐川の複数拠点で試験的に利用、改良を重ねてきた。車体の軽量化などを施し、安全性を確保した上で集配業務の効率化に効果があると判断した。
従来使ってきた電動アシスト自転車と比較すると、荷重の影響を直接車体に受けないけん引方式を採用することで積載可能重量が5倍の150キログラムに大きく増えている。けん引部分は台車を直接載せることができるため、積み替え作業の軽減にもつながる。
佐川は「一度に運べる量が増え、集配拠点を何度も往復することを減らせるため、1人当たりの集配エリアの拡大も図れることから生産性向上につながる」と指摘。駆動部はシマノ製アシストモーターを使うとともに変速機も取り入れ、ペダルをこぐのに大きな力を必要としないため、女性や運転免許証を持っていない人も積極的に配送現場で活躍できるようになると見込む。トラックを代替し、配送時のCO2排出量削減を図る効果も期待している。
(藤原秀行)