担当相会合で閣僚声明採択、「あらゆる利用可能な政策手段活用」と表明
G20(主要20カ国・地域)は9月22日夜、貿易・投資担当相会合をテレビ会議形式で開催した。
日本からは梶山弘志経済産業相が参加。新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた世界経済の立て直しに向け、国際貿易と投資の回復を引き続き連携して支援していく方針を明示した閣僚声明を採択した。
声明は「このような危機的状況にあって、貿易と投資は成長や生産性、イノベーション、雇用創出など果たす上で重要なエンジンとして機能する必要がある」との見解を表明。新型コロナウイルスの感染拡大による影響を最小限にとどめ、グローバルな成長の回復と市場の安定維持のため「あらゆる利用可能な政策手段を活用する」と強調した。
併せて、新型コロナに伴い各国が貿易制限を講じている現状について「グローバル規模のサプライチェーンを混乱させるものであってはならない」などと警告。医薬品の輸出制限といった動きをあらためてけん制した。
このほか、多国間貿易体制の維持に向け、世界貿易機関(WTO)の改革を引き続き支援していく姿勢をアピールした。
会合に参加した梶山経産相(経産省ウェブサイトより引用)
(藤原秀行)