業界3位に浮上、今後の物流施設投資戦略に注目
リース大手の三菱UFJリースと日立キャピタルは9月24日、2021年4月1日に合併することで合意したと発表した。
両社は16年5月に資本・業務提携し、海外インフラへの投資などで協業を進めてきた。競争が激しい上、新型コロナウイルスの感染拡大で企業の設備投資が抑制されていることもあり、連携して経営基盤の強化を図る。
合併により、両社の売上高は単純合算で約1兆4000億円に達し、国内ではリース業界3位に浮上する見通し。
三菱UFJリースはかねて不動産分野にも注力しており、デベロッパー向けのノンリコースローン(対象の不動産から生み出されるキャッシュフローや処分した際の価値を返済原資に充てる融資)やエクイティ出資などを通じて優良物件の開発・再生を支援している。物流施設投資も積極的に進めており、合併で戦略に変化があるのかどうかが注目される。
(藤原秀行)