多様性に配慮しムスリム向け礼拝室も、全体は21年9月竣工へ
日本通運は9月28日、創立80周年記念事業として静岡県伊豆の国市で建設を進めている大規模研修施設「NEX-TEC伊豆(ネクステック伊豆)」に関し、研修棟が完成したと発表した。
同施設は旧来の研修センターを大幅に改修するもので、昨年7月に1期工事として宿泊棟・浴室棟が竣工しており、今回は2期となる。最後の3期はクレーンなどを備え実際の業務も体験できる「第二整備棟」を建てる計画で、21年9月に工事を終える予定。
研修棟は地上2階建て、延べ床面積が約3500平方メートル。1階に160 人収容可能な食堂、2階に最大232席を設けられる大研修室や最大48人が入ることができる中研修室などを備えている。全館バリアフリーで、ムスリム向けのプレイヤールーム(礼拝室)を設置するなど、ダイバーシティ(多様性)にも配慮している。
さらに、十分な耐震性能や非常用発電装置、LED照明を採用し、高断熱材を使用するなど、災害に強くCO2排出を抑制した環境配慮型施設となっている。
研修棟の外観(以下、いずれも日本通運プレスリリースより引用・クリックで拡大)
(藤原秀行)