【新型ウイルス】日立物流、第2四半期の業績はコロナの影響継続も落ち込み幅縮小

【新型ウイルス】日立物流、第2四半期の業績はコロナの影響継続も落ち込み幅縮小

欧米市場で回復、中国はフォワーディング需要取り込み

日立物流は10月28日、2020年9月中間連結決算の電話会見を開いた。

同社の中谷康夫社長は新型コロナウイルスの感染拡大の影響として、4~9月の累計で売上収益(売上高に相当)は231億円、営業利益は49・1億円落ち込んだと解説。一方で「第2四半期は第1四半期より影響が縮小した」と指摘した。

第1四半期(4~6月)はコロナ禍の影響で売上収益が156億円、営業利益が31・4億円の減少となったが、第2四半期は売上収益が76億円、営業利益が15億円の落ち込みで、第1四半期からは半減した。

中谷社長は「欧米市場で回復が顕著に見られ、特に米国は自動車関係のロックダウン(生産停止)が解除されたのが大きい。中国市場はフォワーディング需要を取り込むことができた」と持ち直しの背景を説明した。

通期の業績予想は売上収益が前期比3・2%減の6510億円、調整後営業利益が5・9%減の315億円で据え置いた。中谷社長は新型コロナウイルス感染のリスクを織り込んで保守的に見積もっていると強調した一方、上方修正する可能性を尋ねられたのに対しては「現状をボトムラインにしたいとの思いはあるが、第3四半期、第4四半期の動向はまだ読み切れない」と慎重な姿勢を見せた。

(藤原秀行)

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