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ニチレイ、低温物流事業の通期営業利益を6%増の125億円に上方修正

ニチレイ、低温物流事業の通期営業利益を6%増の125億円に上方修正

「巣ごもり消費」特需沈静化で売上高は引き下げも、貨物保管最適化やコスト抑制など奏功

ニチレイは11月4日に開いた2020年9月中間連結決算のオンライン説明会見で、低温物流事業に関し、通期(21年3月期)の業績予想を修正した。

売上高は従来の2131億円から2100億円(前期比2%増)に引き下げた一方、営業利益は121億円から125億円(6%増)に上方修正した。

会見した同社の大櫛顕也社長は、売上高は上期(4~9月)に新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり消費急増で冷凍食品などの利用が伸び、量販店やスーパー、ドラッグストア向けの仕分け・配送の取り扱い物量が増加したが、下期(10~3月)はそうした特需が沈静化するとみて、予想を見直したと説明。

一方、利益に関してはコロナ禍による輸入食品の大幅減で冷凍・冷蔵倉庫のスペース逼迫状況が緩和され、外部への委託がなくなり、より最適な貨物配置が可能になっていることや、経費抑制の効果が出ていることから従来見込みより上振れするとの見解を示した。

同事業の9月中間期の実績は売上高が前年同期比2%増の1047億円、営業利益が22%増の69億円だった。下期は建て替えた物流センター稼働開始に伴う一時的な費用の発生などが影響し、前年同期より営業利益が縮小するとみている。

大櫛社長は低温物流事業の今後について「巣ごもり需要は年度初めの特殊なものはないと思っているが、生活様式がだいぶ変わり、内食や中食の需要が大変旺盛になっている。この傾向は今期中続くとみている」と前向きな見方を示した。

また、大手宅配事業者のクールセンター運営業務を受託している件について「(コロナ禍の影響で)業務量はかなり増えたが、受けることができており需要に応えられないという状況ではない」と解説。同時に、今後は業務量拡大の傾向を踏まえて物流インフラなどの増強を検討する姿勢を見せた。

(藤原秀行)

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