延べ床面積15万1501平方メートル、東京理科大跡地で完成
ESRは11月1日、埼玉県久喜市で完成した新たなマルチテナント型物流施設「久喜ディストリビューションセンター」(DC)をロジビズ・オンラインなどのメディアに公開した。
東北道の久喜ICから2・5キロメートルの東京理科大跡地に位置し、地上4階建て、延べ床面積15万1501平方メートル。
公開時点で全体の約3割の面積で入居企業が確定済み。同社は詳細を開示していないが、大手3PL事業者という。
久喜DCはBCP(事業継続計画)のニーズに対応し、非常用電源設備などを採用したほか、受変電設備は地面より1メートル超高い位置に置き、大雨などで浸水しても支障を来さないよう配慮した。
また、従業員が働きやすい環境を整えるため、無料Wi-Fiを備えたラウンジや託児所を併設。安全面でも、大型トラックと普通車の出入り口や動線を分け、交差しないようにして事故回避に努めている。
同社は完成に際し、敷地の一部(2259平方メートル)を地元の久喜市に無償で譲渡。併せて、久喜DCを災害時に一時避難施設として提供する協定を同市と締結した。
(藤原秀行)
「久喜DC」の全景(ESR提供)
明るい印象のラウンジ
託児所
災害時の協定を締結した(左から)スチュアート・ギブソンESR代表取締役と梅田修一久喜市長(同社提供)