免震・制振ダンパーのデータ改ざんで
KYBが建物の免震・制振用オイルダンパーの性能データを改ざんしていた問題の影響で、2018年9月中間決算は連結純損益が100億円規模の赤字に転落する見通しとなったことが、11月5日明らかになった。前年同期は72億円の黒字だった。
問題を受け、当該製品の交換に要する費用などを特別損失に計上するためとみられる。中間期で純損失となるのは15年9月期以来、3年ぶりとなる。
同社は5日、日本経済新聞が同日の朝刊で「中間連結決算で最終赤字100億円程度となる見通し」と伝えたことに関し「おおむね報道の通りだが、現在精査中」との談話を発表した。同社は今月6日に中間決算を発表するが、通期(19年3月期)に関しても業績予想を修正する公算が大きい。
(藤原秀行)