安全評価の「Gマーク」、初めて国内トラックの半数に

安全評価の「Gマーク」、初めて国内トラックの半数に

全ト協と国交省集計、事業所ベースでは31・3%

全日本トラック協会は12月14日、運送事業者の安全性の目安として展開している「貨物自動車運送事業安全性評価事業(Gマーク制度)」に関し、2020年度は新規と更新で計9296事業所を認定したと発表した。

同協会や国土交通省によると、国内の認定事業所は2万7065に上り、全体の31・3%に達した。Gマーク認定を取得した事業所が保有しているトラック数は70万7683台で全体の50・5%となり、初めて過半数に達した。

同制度は事業所単位でトラックドライバーの過労防止や法令順守、安全運転確保に関する38項目の取り組み状況を申請書類などで審査、一定の点数以上に達した事業所にGマークを交付している。

国交省は19年(1~12月)の事故発生状況を基に、Gマーク認定を受けている事業所の死亡・重症事故の割合は未取得事業所の半分以下と指摘している。同制度が事故防止を図る上でどの程度効果を発揮しているかは、長期間にわたる事故の要因分析など、より細かい検証が求められそうだ。

(藤原秀行)

Gマーク認定状況の詳細は以下から
※全ト協ウェブサイト
※国交省ウェブサイト

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