置き配利用率5割弱、19年から20ポイントアップ:ナスタ調査

置き配利用率5割弱、19年から20ポイントアップ:ナスタ調査

荷物盗難への不安も依然根強く、「宅配ボックス有効」は45%に

住宅用ポスト大手のナスタは2月24日、宅配荷物を玄関先など受け取り手の指定場所に届ける「置き配」の実態調査結果を公表した。

置き配を利用したことがあると答えたのは5割弱に達し、2019年の前回調査から20ポイントアップ。新型コロナウイルスの感染拡大で非対面・非接触のサービスへのニーズが高まっていることもあり、置き配の普及が進んでいることをうかがわせた。

同時に、置き配で荷物を受け取ることに何らかの不安を感じている人が19年からは減少したものの、依然6割超に上り、荷物の盗難などの不安解消が引き続き課題になっていることも浮き彫りとなった。

調査は2月13~14日、インターネットを通じ、ネットショッピングを利用している1000人を対象に実施した。

新しい生活様式対応、「非対面受け取り」が印鑑・書類の電子化や飲食店の配達より評価

置き配サービスを利用したことがある人は全体の47・2%で、19年の26・8%から大きく伸びた。実際に使い始めた時期としては、コロナ感染拡大で政府が緊急事態宣言を出した20年4~6月ごろが19・8%で最も多く、次いで新規感染者数が増加した20年7~9月ごろからが17・4%だった。

半面、置き配サービスについて「不安だと思う」は25・1%、「どちらかといえば不安だと思う」は41・8%で合わせて66・9%に達した。前回調査時の73・8%からは縮小したが、依然高い水準。「どちらかといえば不安だと思わない」は21・3%、「不安だと思わない」は11・8%だった。


回答結果(以下、いずれもナスタプレスリリースより引用)

不安を感じている人に、不安が解消されれば置き配を使いたいかどうかを確認した結果、「利用したい」(24・2%)と「どちらかといえば利用したい」(39・5%)が合計で63・7%に上った。「どちらかといえば利用したくない」は23・9%、「利用したくない」は12・4%。

不安を感じている人に対し、不安解消に有効なことを尋ねたところ、「宅配ボックスで受け取る」が45・3%でトップ。「荷物の盗難や破損などに補償が付いている」(26・6%)、「どれも不安を解消できない」(13・5%)、「モニターなどで荷物を見張っておく」(7・2%)などと続いた。

置き配サービスを使っていない人に、利用しない理由を聞いた結果、「荷物が盗まれないか不安」が46・4%で際立って最多を記録。「置き配サービスがない地域」(14・4%)、「サービスの内容が分からない」(9・4%)、「サービスを知らなかった」(6・6%)、「荷物が濡れないか心配」(5・6%)、「荷物の有無で不在だと知られてしまわないか心配」(5・4%)などとなった。全般的に盗難などセキュリティーへの懸念が根強いことを示した。

新しい生活様式に対応したサービスの中でよかったと思うサービスを選んでもらったところ(複数回答可)、「宅配便の非対面受け取り化」が46・0%で首位となり、「印鑑や書類の電子化」(35・4%)、「飲食店のデリバリー化」(33・4%)、「会議のリモート化」(23・6%)などを抑えた。

ナスタは「求められているサービスにも関わらず、受け取る場所によって不安が残り、まだまだ普及の拡⼤には至っていないのが現状。また、置き配サービスの非利用者にとっては宅配ボックスでの荷物受け取りが不安解消に最も有効であり、サービスの利用につながることが分かった」と指摘した。

(藤原秀行)

調査結果の詳細はコチラから(ナスタウェブサイト)

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