資金調達は50億円に到達、引き続き参画呼び掛け
ドローン(無人飛行機)関連事業を手掛ける企業を支援するベンチャーキャピタル(VC)のDRONE FUND(ドローンファンド、東京都渋谷区恵比寿)は3月9日、昨年5月に組成した「DRONE FUND 3号投資事業有限責任組合」(3号ファンド)に、新たに清水建設、日本ユニシス系VCのキャナルベンチャーズなどが出資したと発表した。
3号ファンドは目標調達額を100億円と設定しており、SMBC日興証券やNTTドコモ、ソフトバンク、小橋工業、国際航業、リバネスなどが参画。昨年9月にファーストクローズを迎え、これまでの資金調達が総額約50億円に達した。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で調達計画は当初見込みより遅れているもようだが、DRONE FUNDは引き続き、多様な企業に3号ファンドへの出資を呼び掛けていく。
DRONE FUNDはこれまでに組成した1号、2号ファンドで計40以上の企業に投資しており、ドローン開発を手掛ける自律制御システム研究所(ACSL)が東証マザーズに上場するなど成果を挙げている。
DRONEFUNDが想定している、2025年ごろのドローンによるラストワンマイル物流サービスのイメージ(同社提供)
(藤原秀行)