当局は時期に言及せず
エジプトのスエズ運河で大型コンテナ船「エバーギブン」が座礁、水路をふさいでいるため他の船舶が通れなくなっている事故について、同船の船主となっている正栄汽船(愛媛県今治市)は3月26日、同市内で記者会見し、満潮と重なるタイミングの日本時間同27日深夜にエバーギブンを離礁させることを目指している方針を明らかにした。
現在は現地当局や船舶管理会社と連携し、船を動かせるよう船首部分の土砂を取り除くなどしているという。
一方、スエズ運河を管理しているスエズ運河庁はエバーギブンの離礁が完了する時期のめどについて公式には言及していない。
主要海外メディアの報道などによると、3月23日の事故発生以降、100隻以上の船舶が現場を通れず待機しているほか、一部の船舶はスエズ運河の通航からアフリカ大陸最南端の喜望峰をめぐる迂回ルートに切り替えている。
現場でのエバーギブンの様子(スエズ運河庁ウェブサイトより引用)
(藤原秀行)