マルハニチロ物流、名古屋で3・7万トンの冷凍・冷蔵拠点が完成

マルハニチロ物流、名古屋で3・7万トンの冷凍・冷蔵拠点が完成

1・5万枚のパレット収納可能な全自動倉庫採用

マルハニチロは3月26日、物流子会社のマルハニチロ物流が名古屋市で建設を進めていた新拠点「名古屋物流センター」が完成したと発表した。4月1日に稼働を開始する。

新拠点は建築面積7928平方メートル、設備能力は3万6967トン。冷凍食品を中心とした農畜産品などの保管、運送取扱、通関、流通加工を手掛ける。

伊勢湾岸自動車道の名港中央ICから1キロメートルに位置。約1万5000枚のパレットを収納できる全自動倉庫を導入し、物流サービスのレベル向上や省人化を図る。併せて、タブレット端末を用いた入出荷システム、トラック呼出システムも取り入れ、業務の効率化に努める計画だ。

自然冷媒(アンモニア、CO2)を用いた冷却設備、外防熱工法、全館LED照明の採用など、脱フロン、省エネ効果による環境負荷軽減に努めている。大地震に備えて冷蔵庫棟に「プレキャスト・プレストレスト・コンクリート(PCaPC)免震構造」を採用したほか、パレットの落下防止用ストッパーの設置などBCP(事業継続計画)を重視した設計を施している。


新拠点の外観と全自動倉庫(マルハニチロプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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