22年末までに拡張へ
NIPPON EXPRESSホールディングスは7月11日、台湾のグループ会社NX臺灣國際物流股份有限公司が、台湾南部の台南市に所在する日系物流事業者として初となる自社オペレーション倉庫で今年2月に保税認証を取得、拡大する半導体関連の需要に対応する空調施設を同日付で新設したと発表した。
台南倉庫外観
台南倉庫内部(いずれもプレスリリースより引用)
新型コロナウイルスの感染拡大によるリモートワークの急速な普及などで半導体需要が拡大したことや、深刻な車載半導体不足によって、世界の主要な半導体供給元の台湾では半導体関連産業の顧客を中心に工場増設の動きが広がっている。
台湾の同倉庫は地上3階建て、延床面積は1万1800平方メートルで、このうち空調エリアは3900平方メートル。2022年末までに9285平方メートルへ拡張する予定。
世界大手のファウンドリ企業をはじめとする半導体関連企業が多数入居する、南部科學園区台南園区から約7キロメートルと隣接。半導体生産部材や製造装置保守パーツなど高品質な保管環境が求められる商品に対し、温湿度管理下での保管・管理が可能。
2月に取得したILC(台湾税関が認可した保税倉庫機能を持つ総合物流センター)保税ライセンスを活用し、非居住者在庫保管、輸出入の拠点としても運用できる。
NXグループは現行の経営計画で重点産業と位置付ける半導体産業への取り組みを強化していく方針。
<拠点概要>
名称 | NX臺灣國際物流股份有限公司 台南倉庫 Nippon Express (Taiwan)Co.,Ltd. Tainan Warehouse |
所在地 | 台南市永康區永科一路85號 |
構造 | 3階建て |
延床面積 | 11,800㎡ / うち空調エリア:現在3,900㎡ (2022年末までに9,285㎡に拡張予定) |
主要設備・機能 | 高床プラットフォーム、24時間365日警備、監視カメラ、保税、空調機能 |
業務内容 | 入庫・検品・仕分・パレタイズ・保管・出庫 |
(藤原秀行)