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【動画】竜製作所、商品を自らピッキングする米製自動搬送ロボットのショールームを公開

【動画】竜製作所、商品を自らピッキングする米製自動搬送ロボットのショールームを公開

高さ240センチメートルまで対応、在庫補充も可能に

生産設備の受注製造を手掛ける竜製作所(名古屋市南区)は4月19日、米スタートアップ企業のインヴィアロボティクス(inVia Robotics)が製造している倉庫内自動搬送ロボットのショールームを同市内に開設、メディアに公開した。

ロボットは荷台をアームで持ち上げ、ピッキングする商品が入ったケース(トート)そのものを吸着して取り出し、作業エリアに運ぶのが最大の特徴だ。AI(人工知能)を搭載しており、庫内の棚などに貼ったQRコードをカメラで読み取って自己位置を判断、最高速度が時速8キロメートルでピッキングする商品を収めた棚まで最も効率的な動線で移動する。

最大可搬重量は約18キログラムで、荷台は50~240センチメートルの高さに移動できるため、人の手が届かない高いところの在庫も自動取り出しが可能。少なくなった在庫を補充したり、返品を元の棚に戻したりすることもできる。

インヴィアが独自開発した情報システムと顧客のWMS(庫内管理システム)を連携させ、迅速なピッキングや入出荷を実現する。顧客の庫内レイアウトを基本的に尊重し、ロボットを導入することができるという。

ショールームは実際の倉庫を模して棚を並べ、ロボット実機のデモを実施。インヴィアの独自システムを使い、インヴィアロボットがピッキングしてきた商品を容易に仕分けできるオペレーションも公開している。


ショールームの内部。実際の倉庫を模して棚やトートを配置している


インビアロボティクスのロボット

ロボットは米国内で2016年の発売以降、数百台の販売実績があるという。竜製作所はインヴィアと20年に資本・業務提携し、ロボットの輸入総代理店契約を結んだ。竜製作所は商品が小型・多品種のECなどの物流現場に向いていると想定。ショールームも活用して積極的に拡販し、まず100台の販売を目指す。将来は同社が日本でOEM(相手先ブランドによる製造)に踏み切りたい考えだ。

ショールームで同日、記者会見した竜製作所の石田恭一郎社長は「お客様からの問い合わせが非常に多くなってきており、実際の倉庫を作ってお見せした方がよりご理解いただけると思った。全く人の手を介さず、ロボット自身がピッキングできる非常に革新的な技術。物流業界の中でも広めていきたい」と意欲を示した。

ロボットは現在、国内に30台輸入済みで、このうち5台をショールームに配備しているほか、鴻池運輸が東京都品川区八潮で運営している「技術研究所イノベーションセンター」にも5台納入している。


ピッキング対象の商品が入ったトートを吸着して棚から引き出す


トートごと格納


アームを伸ばして高所の商品もピッキング可能

(藤原秀行)

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