22年12月稼働開始予定、老朽化受け将来の需要増に対応
上組は4月27日、子会社の日本ポート産業(JPI)が神戸市東灘区に構えている「神戸魚崎冷蔵倉庫」の建て替えを決めたと発表した。
同倉庫は老朽化が進んでいるため、今後見込まれる冷凍・冷蔵倉庫の需要増をにらみ、建屋と設備を刷新する。7月に工事を開始し、稼働開始は2022年12月を見込む。
新倉庫は地上4階建て、延べ床面積が2万3799平方メートル、収容能力がF級2万2100トン、C&F級4100トン、C級7300トンをそれぞれ予定している。解凍庫や熟成庫も備える。
JPIが昨年完成させた同市内の「神戸住吉冷蔵倉庫」と同じく、「高効率で環境負荷の少ない施設」をコンセプトに設定。自然冷媒(アンモニア、CO2)を使用した冷却設備を設置するほか、屋上一面に太陽光パネルを敷設し、新倉庫で使用する電力の一部を賄うことを計画している。
併せて、新型コロナウイルス感染症対策として非接触・換気強化に配慮した設計を施すとともに、冷凍・冷蔵保管と解凍、熟成などの機能を有したマルチ冷凍・冷蔵倉庫にすることを想定している。
JPIの収容能力は「神戸住吉冷蔵倉庫」と「神戸魚崎冷蔵倉庫」の合計で既存倉庫の1・5倍に達する見通し。
新倉庫の完成イメージ(上組プレスリリースより引用)
(藤原秀行)