【独自取材】ロジランド、物流施設開発で関西進出

【独自取材】ロジランド、物流施設開発で関西進出

東大阪で1・6万平方メートルの案件着手、SBSロジコムが1棟借り内定

物流施設の開発・運用を担う新興デベロッパーのロジランド(東京都渋谷区恵比寿)は、大阪府東大阪市でこのほど、新たな物流施設の建設に着手した。同社としては初の関西での自社開発案件となる。

新施設「LOGILAND東大阪」はRCS造の地上4階建て、敷地面積は8278平方メートル、延べ床面積は1万6337平方メートルをそれぞれ計画。2022年6月の竣工を見込む。阪神高速道路東大阪道の水走ICから約2・1キロメートル、近鉄けいはんな線の新石切駅から徒歩21分に位置している。東大阪トラックターミナルにも至近。

従前の敷地は出入口が1カ所のみで前面道路の幅員がやや狭く、大型車の運用に懸念があったが、新施設開発に伴って出入口を新設し道路拡幅整備を実施。幹線道路からの大型車がスムーズにアクセスできるようにする。

5月14日にロジランドが正式発表した。既にSBSホールディングス傘下で3PL事業を手掛けるSBSロジコムが1棟借りすることが内定しており、賃貸借予約契約を締結済みという。

ロジランドは19年の設立以降、首都圏で積極的に事業を展開。埼玉県加須市で今年2月、自社開発で初の物流施設が完成したほか、現在は同県の春日部市や羽生市などでもプロジェクトを進めている。同社が基軸に据えている、使い勝手の良い中規模の物流施設への需要は関西圏でも引き続き旺盛とみて、事業エリアを首都圏以外に拡大する。

同社は「関東、関西、中部、九州を中心に約5000~1万坪の中規模の開発を年間300億円程度手掛けていく方針」と説明している。


「LOGILAND東大阪」の完成イメージ(ロジランド提供)

(藤原秀行)

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