鴻池運輸、米製のAI搭載通信型ドライブレコーダーを全車両に導入へ

鴻池運輸、米製のAI搭載通信型ドライブレコーダーを全車両に導入へ

約2500台対象、危険行為察知し警告で事故未然防止に力点

鴻池運輸は5月21日、グループで保有している貨物自動車・業務連絡車約2500台の全てに、米ナウト製のAI(人工知能)搭載通信型ドライブレコーダーを導入すると発表した。

現時点で約3割の835台に取り付け済みで、2023年3月までに装着が完了する予定。

従来活用していたドライブレコーダーは交通事故・トラブル発生後の状況確認が主な用途だった。新規導入しているドライブレコーダーはAIがドライバーのわき見や急ブレーキ、急加速、急ハンドルなどの危険な行為を検知すると、車内で警告音を発してドライバーに注意喚起する(わき見運転、車間距離不保持の場合のみ)ほか、管理者にも危険運転の動画や画像を即座に連絡する機能を持つ。

警告の頻度やタイミングなどを基にドライバーごとの安全運転スコアを算出するため、より効果的で適切な日常の安全運転指導が可能となり、交通事故・トラブルの未然防止が期待できるとみている。

さらに、ナウト製ドライブレコーダーはクラウド対応のため、従来のドライブレコーダーのように記録されたSDメモリーカードなどを数日に1度抜き出し初期化する必要がなく、ドライバーの負荷軽減にもつながる見通し。


車内外のカメラ画像と発生したリスクやドライバーの情報、発生した地点の地図のイメージ(鴻池運輸提供)

(藤原秀行)

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