新潟のマルソー、全国初の“雪室”を営業倉庫登録

新潟のマルソー、全国初の“雪室”を営業倉庫登録

昨年の制度改正で実現、電力使わず低温維持可能

新潟県三条市の物流企業マルソーはこのほど、同県上越市内に構えている、雪を使って庫内を冷やす雪室が倉庫業法に基づく営業倉庫として、国土交通省北陸信越運輸局に登録されたと発表した。雪室が営業倉庫として認められるのは全国で初めて。

雪室は電力を使わず低温を維持できるのが特徴で、温室効果ガスの削減にもつながり、災害で停電した場合でも食品などの備蓄に使えるのが強みだ。

上越市の雪室は倉庫面積が953立方メートルで、2019年に造った。昨年2月に倉庫業法の施行規則運用方針が改正、雪室も一定の冷却能力を備えていれば営業倉庫に登録できるようになったのを受け、マルソーが申請、4月16日付で登録されたという。


北陸信越運輸局での登録証交付の様子。右から同局の野津真生局長、マルソーの渡邉雅之社長(マルソーホームページより引用)

(藤原秀行)

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