海上輸送や海底下圧入で参加、脱炭素社会実現に貢献目指す
日本郵船は6月10日、CO2を回収・貯留する技術「CCS」の世界的な利用促進を目的に発足した国際的なシンクタンク「Global CCS Institute」(グローバルCCSインスティテュート)に加盟することを決めたと発表した。
CCSはCO2を発電所や化学工場などの排出源で回収し、輸送用に圧縮してから厳選された安全な場所にある陸域や海底下などの岩層の奥深くに圧入、永久に貯留する技術。世界中で様々な方法で採用されており、温室効果ガスの排出削減に貢献できると見込まれている。
同社は「Global CCS Institute」への加盟により、CCSの開発・展開の動向を密に把握し、圧縮した液化CO2の海上輸送や、洋上設備からのCO2の海底下圧入などの分野でCCSプロジェクトに参加。脱炭素社会の実現に貢献することを目指す。
CCSの模式図(日本郵船プレスリリース掲載、Global CCS Instituteウェブサイトより引用)
(藤原秀行)