庫内レイアウト固定せず、柔軟な対応が可能に
三菱重工業と三菱ロジスネクストは6月14日、国内で初めて、作業内容に応じて有人フォークリフトと同様に搬送計画が立てられる冷凍・冷蔵倉庫向けのレーザー誘導方式無人フォークリフト(レーザーAGF)をニチレイロジグループ本社と共同開発したと発表した。
レーザレーザーAGはレーザースキャナで反射板をスキャンし、車両の現在地を認識しながら走行する仕組み。
冷凍倉庫内で稼働するレーザーAGF「PLATTER Auto」
庫内レイアウトを固定化する磁気誘導方式ではなく、レーザー誘導方式を用いた三菱ロジスネクスト独自のAGF「PLATTER Auto」を活用することにより、業務に応じてフォークリフト作業者のように柔軟な対応が可能となり、低温環境下における作業者の負担や、慢性的な人手不足による業務稼働の不安といった課題を解決した。
冷凍冷蔵倉庫型レーザー誘導方式無人フォークリフト導入事例
2020年3月からニチレイロジグループ傘下のニチレイ・ロジスティクス関西が構えている「大阪埠頭物流センター」で冷凍倉庫内の活用を想定した「PLATTER Auto」2台による実証実験を行い、今年3月にマイナス10度の環境下で稼働を開始した。
三菱ロジスネクストでは今後、冷凍庫内という過酷な労働環境において可能な限り作業者が介在しない運用を目指し、マイナス25度クラスで使用可能なレーザーAGFの開発にも着手。
三菱重工グループ製品全体をAIで自律化・知能化するソリューションコンセプトで、「予測計画」「遠隔制御」「人機協調」「システムプラットフォーム」「検証評価」「遠隔保守」といったコア技術から構成される「ΣSynX(シグマシンクス)」の物流機器への搭載に継続して取り組んでいく方針だ。
知能化・自律化システムシグマシンクス
(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)