愛知・春日井消防署の資機材在庫管理に「クラウド在庫管理ソフトZAICO」を導入

愛知・春日井消防署の資機材在庫管理に「クラウド在庫管理ソフトZAICO」を導入

実験で作業効率は7倍アップ、棚卸し時間3分の1に

在庫管理アプリ「クラウド在庫管理ソフトZAICO」を運営するZAICO(山形県米沢市)は6月17日、愛知県の春日井市が消防署の資機材に関する在庫管理に同アプリの本格導入を始めたと発表した。

全国の消防署がいまだに紙やエクセルベースのアナログな在庫管理を行っており、煩雑さが署員の大きな負担になっている。さらに新型コロナウイルスの感染拡大の影響で感染防止資器材など入荷のめどが立たない物品が出ており、例年以上に在庫管理の調整が難しくなっていた。

そこで、地方自治体とスタートアップ企業が連携し、行政のDX(デジタルトランスフォーメンション)化を促進するプロジェクト「Urban Innovation Japan」の一環として、春日井市の消防署で同アプリを使った実証実験を行い、効果が認められたため、現場への配備を決めた。

※以下、プレスリリースより引用(一部、編集部で修正)

春日井市消防署の在庫管理における課題

・3万点以上に及ぶ消防資器材(酸素マスクや消毒液)に使用期限の管理を必要とする物品も含め、紙・エクセルを用いたアナログな方法で在庫管理していたため、署員の時間が在庫管理に奪われてしまうだけでなく、人為的ミスも発生していた

・病院向け在庫管理システムの導入を調査したが、高価なため導入が難しい状況だった

・新型コロナウイルスの影響により、感染防止資器材など入荷のめどが立たない物品の在庫管理を行う中で、国や県からの度重なる調査依頼や、突然支給される使用期限の異なる物品の追加計上などが加わって在庫の管理数自体が増えてしまい、今まで以上に在庫管理や棚卸に膨大な時間が掛かってしまっていた


以前はノートに手書きで在庫管理

上記課題の解決を目的とした実証実験の概要

期間:2021年1~2月の間、2回に分けて実施
場所:春日井市消防本署、東出張所
内容:ZAICOを導入しスマートフォンを活用した消防本署内の資器材の在庫管理や棚卸しを行う。また、消防本署から各出張所への払い出し記録や、消防資器材の在庫管理をZAICOを活用し実施

上記実証実験の結果

ZAICOの簡単・シンプルなユーザーインターフェースにより、ITに不慣れな署員への導入もスムーズに実施できた。ZAICO導入後、作業効率は7倍アップ、棚卸し時間は3分の1に短縮された。また、在庫管理の効率化により捻出された時間を、消防・救急活動の訓練に充てられているとの声も署員からは挙がった。

この結果を受けZAICOでは今後、在庫管理システムに十分な資金を割くことができない地方都市の消防署をはじめ、全国への普及を目指す。


(画像はプレスリリースより引用)

(ロジビズ・オンライン編集部)

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事