ESG経営の一環、7月から羽田・成田発定期便に採用
ANAホールディングス(HD)は6月17日、ESG(環境・社会・企業統治)に配慮した経営の実現に向け、グループで取り組んでいる活動内容を公表した。
「ANA Future Promise」をスローガンに掲げ、具体策として燃費効率に優れたボーイング787型機など最新鋭の航空機を積極的に導入するとともに、燃費効率の良い飛行ルートの選定や機体・搭載品の軽量化、定期的なエンジン洗浄による燃焼効率改善などを進めると説明した。
また、環境負荷が少ない「SAF(持続可能な航空燃料)」を活用する方針を表明。2020年に中長期的な戦略的提携について覚書を締結したフィンランドの再生可能エネルギー大手ネステから、新たにSAFを調達、7月から羽田・成田の両空港発定期便に使用する。
他にも、国際線エコノミークラスの機内食のうち、主菜に使っている容器を8月以降、従来のプラスチック製から植物由来の素材に順次切り替えたり、自社で設定したESGに関する4つの目標達成の指標のうち、2つ以上が未達成の場合は環境・社会的活動に取り組む法人・団体などに寄付をしたりすることなどを盛り込んでいる。
「ANA Future Promise」のスローガン(ANAHDウェブサイトより引用)
(藤原秀行)