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JILS物流合理化賞、21年度は日通・NPロジスティクスとホンダアクセスに授与

JILS物流合理化賞、21年度は日通・NPロジスティクスとホンダアクセスに授与

日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は6月18日、「第35回全日本物流改善事例大会」を一般社団法人日本物流資格士会と共同で5月11・12日の2日間、延べ189人の参加者を得てオンラインで開催したと発表した。

1カ所の作業所(現場)で完結する小集団が対象の「物流業務部門」(物流センターなどでの現場改善)、複数の物流業務および工程を統合した範囲が対象の「物流管理部門」(運営・管理部門での改善)の2部門で改善事例の募集を行い、応募事例の中から選考された優秀事例25テーマの発表が行われた。審査の結果、物流合理化賞2件、物流合理化努力賞6件を決定した。

国際物流総合展2021 第2回 INNOVATION EXPO

発表された優秀事例については、「現状把握」「改善企画」「改善実行」「評価・定着」「成果」「表現力」の視点から審査を行い、物流合理化賞を決定している。各賞の概要は以下の通り。

物流合理化賞(2件)

物流業務部門

受賞事例:IEによるムダな動作を徹底的に排除、“考動”する現場へ変革
~効率的なユニットロード実現に向けた庫内荷役の生産性向上~
受賞企業:日通・NPロジスティクス
車両確保が困難な物流危機に対応するため、ドライバー負荷軽減を目的としたユニットロード化を推進したが、その一方で、庫内荷役工程の工数が増大する等生産性が著しく悪化することとなった。そこで、IE手法を用い問題点を抽出、主にウォークレス・神経疲労レスおよび安全面で改善を図り、4つの指標で大幅な改善を得ることができ、また現場が“考動”する自発的な改善活動サイクルの定着を実現した。

物流管理部門

受賞事例:北海道地区用品供給モーダルシフトの実現
受賞企業:ホンダアクセス
北海道地区への用品供給を全量航空貨物からJR貨物輸送へと輸送モードを変更し、輸送コストおよびCO2の削減に寄与した。社内外への説明を丁寧に行い、三現主義に基づいた出荷から着荷まで「荷崩れ確認」「LT確認」「輸送ダメージ」「振動機の設置確認」等関連部門の協力を得て実施、特にコロナ禍の影響による航空便減の影響を全く受けず、用品の安定供給にも寄与した。

物流合理化努力賞(6件)

物流業務部門

受賞事例:ロット切り替え指示のマクロ化
受賞企業:アサヒロジ
対象業務は高度な業務スキルを必要とし、異動に伴う習熟期間は残業増加の要因であった。働き方改革も踏まえ、スキル習得時間短縮を目的として、自動倉庫の製品ロット切り替え指示のマクロ化を実施、作業工程の約84%を自動で行うことに成功した。今まで1カ月かかっていた業務習熟期間を1週間まで短縮、労働時間の削減を実現した。

受賞事例:ピッキング工程のムダ取り改善
受賞企業:SBS東芝ロジスティクス
庫内作業者減少を受け、専任だったピッキング作業を他工程からの応援で対応する機会が増加。応援者の作業動作を確認、特に経験浅めの作業者に無駄な動作が多いことが判明。秒の目で各作業の分析を行い、ピッキングに関わる動作を改善。作業動作の統一を図るとともに動作時間の削減を実現。作業効率・品質の向上に繋げた。

受賞事例:冷凍食品物流における倉庫生産性の向上
受賞企業:F-LINE
冷凍食品の物流は、低温下で長時間労働ができない上にばらの荷扱いが主流である。そこで、①滑り止めシート利用によるパレット積み替え作業の削減②カメラ撮影によるラック上段の棚卸の効率化③ヒートガン活用によるシール剥がし作業の軽減――などの取り組みにより、作業時間の短縮による身体的負担の軽減および生産性の向上を実現した。

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受賞事例:出荷波動に対応できる物流体制の構築~出荷作業の平準化~
受賞企業:コーセル
日々の出荷量に約4倍の波動があり、出荷ピークに対応するために、残業・応援・休日出勤が恒常化し、残貨発生のリスクを抱えていた。顧客をはじめ、社外・社内の関係者と協力し出荷の平準に取り組み、出荷の波動を能力の範囲内に抑え、約3割の人員削減を達成、物流環境の変化に柔軟に対応する物流体制を構築した。

受賞事例:4Sフロアソリッド部門の生産性向上
受賞企業:山村ロジスティクス
4S(4Fの南側:South)フロアで行うアパレル製品のピッキングのうち、単色1サイズのみのカートンで入荷される「ソリッド品」の生産性向上に向け、商品の出荷頻度に応じたABC分析、出荷先のトレンド・時系列で見た時の作業負荷の増減、作業者個人別の生産性など、様々な視点での分析結果をもとに改善施策を実施、生産性の17%向上を実現した。

物流管理部門

受賞事例:RPAを活用した庫内業務の省人化
受賞企業:SBSリコーロジスティクス
出荷遅延問題に対し、原因の本質を入庫工程と分析、入庫当日の一部工程を前日に行なう、入庫プロセス改善を実施した。夜間に行うこととなるWMS操作、帳票発行という物流オペレーションのRPA化により、プロセス変更による残業増を抑えながら、省人化と出荷遅延回避を達成した。

(ロジビズ・オンライン編集部)

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