京王電鉄、鉄道や高速バス使い飛騨高山の野菜を東京・新宿に配送へ

京王電鉄、鉄道や高速バス使い飛騨高山の野菜を東京・新宿に配送へ

22年3月末まで、環境負荷低減や定時性・速達性確保図る

京王電鉄は7月21日、鉄道や高速バスを利用して農産物を配送する「貨客混載」の実証実験を同27日から2022年3月末まで実施すると発表した。

お盆や年末年始など一部期間を除き、火~土曜日に岐阜県の飛騨高山地方から新鮮な野菜を東京の京王線新宿駅京王モールの観光案内所「中部地方インフォメーションプラザin京王新宿」に運び、販売する。1日当たり120サイズの段ボール6箱程度を運ぶ予定。

既存の公共交通インフラを使った物流を展開、環境負荷低減や配送の定時性・速達性確保、地域振興支援を図る。新型コロナウイルスの感染拡大で鉄道利用が減っているため、新たな収益源確保を図る狙いもあるとみられる。

岐阜県高山市にある、朝収穫した野菜や果物、加工食品などの直売所施設「特選館あじか」から高速バスやトラックで東京の京王運輸世田谷営業所へ配送。最寄り駅の八幡山駅から午前10時台の各駅停車新宿行きで京王線新宿駅へ1日1回届け、観光案内所「中部地方インフォメーションプラザin京王新宿」に持ち込む。


貨客混載の流れ


京王線の車両


鉄道で輸送する際は京王線5000系車両をモデルにしたカバーを台車に装着(いずれも京王電鉄プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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