大型貨物の取り扱い拡大も狙う
日本通運は8月2日、オランダ現地法人のオランダ日本通運が、スキポールトレードパーク内に「スキポール・エアポート・ロジスティクス・センター」を建設、7月15日に竣工式を執り行ったと発表した。
新センター外観
欧州における重要なハブ空港の1つ、アムステルダム・スキポール空港から南西部約7キロメートルに位置するスキポールトレードパーク内に建設された同センターは広さが現行施設の2倍以上に拡大。屋上には60メートル×55メートルのソーラーパネルを設置し、環境に配慮した施設となる。
新拠点は15~25度(定温)、2~8度(冷蔵)、マイナス15~マイナス25度(冷凍)の3温度帯に対応可能な医薬品専用温調庫と専用トラックドックを完備し、医薬品産業の顧客の物流ニーズに対応する。
医薬品専用温調庫
また、半導体関連装置等の重量貨物や長尺貨物の取り扱いを想定し、20フィートパレットにも対応可能なULDハンドリングシステムを導入することで、大型貨物の取り扱い拡大を目指す。
ULDハンドリングシステム
オランダ日通は、同センターの設立で同国の物流サービス拡充を図り、経営計画で重点産業と位置付けている医薬品産業や半導体産業の取り組みを強化する。
竣工式の様子
名称 | オランダ日本通運株式会社 スキポール・エアポート・ロジスティクス・センター (NIPPON EXPRESS (NEDERLAND)B.V. SCHIPHOL AIRPORT LOGISTICS CENTRE) |
---|---|
住所 | Contour Avenue 31,2133 LD Hoofddorp, The Netherlands |
構造 | 鉄骨・鉄筋コンクリート造 平屋、一部4階建て(事務所部分) |
敷地面積 | 18,278m2 |
延床面積 | 12,238m2 (内訳) 倉庫面積 9,836m2(医薬品専用温調庫315m2含む) 事務所 2,261m2 その他 141m2 |
主要設備 | トラックドック19基、ULDハンドリングシステム2基、CCTV完備、 ソーラーパネル、温調庫用バックアップ電源 |
業務内容 | 航空・海運貨物の輸出入CFS業務、引越業務、クロスドックオペレーション |
営業開始日 | 2021年7月15日(木) |
(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)