食品や料理の宅配、梱包で気になるのは「ごみ出しが手間」25%でトップ

食品や料理の宅配、梱包で気になるのは「ごみ出しが手間」25%でトップ

クロス・マーケティング調査、「商品に対して大き過ぎ」の指摘も

調査会社のクロス・マーケティングは8月4 日、宅配サービスに関する意識調査結果を公表した。

直近の3カ月で約4人に1人が食品や料理の宅配を利用したと回答。新型コロナウイルスの感染拡大で宅配サービスが消費者の間で一定の注目を集めていることをうかがわせた。

一方、梱包で気になる点としては、ごみ出しが手間との回答が最も多く、梱包のサイズが大き過ぎることを挙げる人も目立った。宅配サービス普及に際しては、梱包に細かく気を使う必要があることを示唆した結果と言えそうだ。

調査は全国の20~69歳の男女を対象に、7月30~31日に実施、1100人が有効回答を寄せた。

「ガムテープ不要の梱包に感心」

直近3カ月の利用状況を尋ねたところ、ネットスーパーや食品宅配については利用した頻度では「週1~2日程度」が最も多く10・3%、次いで「月2~3日程度」が4・3%、「2~3カ月に1日程度」が3・7%などと続いた。利用した人の合計は24・9%だった。

料理を届けるフードデリバリーについては、「2~3カ月に1日程度」が9・0%でトップ。「月1日程度」が6・3%、「月2~3日程度」が5・5%などとなった。利用した人はトータルで25・7%と、ネットスーパーや食品宅配とほぼ同水準に達した。

利用してみたい宅配サービスを聞いた結果では、「こだわりの食品」が20・7%で首位。「こだわりのお菓子」(17・4%)、「食べ物を作るキット(味噌やパン、ウインナーなど)」が9・1%、「こだわりのお酒」が8・9%などとなった。

梱包で気になることについては(複数回答)、「ごみ出しが手間」が25・9%でトップ。「商品に対して梱包が大き過ぎる」(24・2%)、「ごみ出しの日までかさばる」(23・0%)、「緩衝材を捨てる手間が掛かる」(20・7%)などが多かった。

自由回答では「物は小さいのに箱がめちゃくちゃ大きく物が箱の中で動くことが気になった」(20代女性)との声が挙がった。

同時に「ふた部分がはめ込み式になっており、ガムテープが不要、または少量で済む梱包材があり、これからはこれ!と思った」(50代男性)、「冷凍食品の保冷箱が発泡スチロールではなく、段ボールに断熱の緩衝材でうまく簡易包装されていたので、感心した」(60代女性)と評価する向きもあった。


梱包に関する回答(クロス・マーケティングプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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