帝国データバンク調査、活躍促進は依然遅れ
帝国データバンク(TDB)は8月16日、企業の女性登用に関する意識調査結果を公表した。
管理職における女性の割合を比較したところ、「運輸・倉庫」は5・7%で、2020年の前回調査時(4・3%)から1・4ポイント上昇したものの、全体平均の8・9%(20年は7・8%)を下回り、主要9業界の中で最低だった。
トップの「小売」(15・5%)、2位の「不動産」(15・3%)から2倍以上離されており、女性の活躍促進は依然遅れていることがあらためて浮き彫りとなった。
(グラフはいずれもTDBプレスリリースより引用)
「女性管理職が30%」を超えている企業の割合も、「運輸・倉庫」は4・7%で、20年から1・6ポイント上がったものの、「建設」と並んで9業界中、最も低かった。同じく全体平均(8・6%、20年は7・5%)を大きく割り込み、首位の小売(17・2%)の3分の1程度にとどまっている。
調査は7月15~31日、全国の2万4285社を対象に実施、有効回答は1万992社、45・3%だった。運輸・倉庫業は513社が回答した。
(藤原秀行)