大手国内物流企業から取得、大規模リニューアル
センターポイント・ディベロップメント(CPD)は8月24日、大阪市住之江区の物流施設「CPD大阪南港」の大規模改修工事が7月末に完成したと発表した。
同施設は地上7階建て(倉庫部分は5階建て)、延べ床面積2万5832平方メートル。CPDは大手国内物流企業が長年使用していた物件を取得、リニューアルした上で賃貸用物流施設として運用する計画と説明している。工事は2020年12月から実施していた。CPDは以前の持ち主について言及していないが、関係者によればかつては山九の営業拠点だった。
CPDによると、現在は古河電気工業の100%子会社、古河物流が1棟借りしている。古河物流は21年中にSBSホールディングス子会社となる予定。
高床と低床の両面バースを有し、エレベーター・垂直搬送機を計6基備えている。床荷重や天井高も昨今の一般的な物流施設と同等以上のスペックを有している。もともとの完成は1991年7月で築30年経っていることを踏まえ、長期的な運用を考慮して搬送設備や電気設備の更新、外壁塗装や床の研磨などを施した。
CPDは大阪府枚方市でも、今年5月に竣工した延べ床面積が約8万2000平方メートルのマルチテナント型物流施設「CPD枚方」の運用を担っている。
位置図(以下、いずれもCPDプレスリリースより引用)
改修前(上)と改修後の外観
改修前(上)と改修後の倉庫内観
改修前(上)と改修後の搬送設備
改修前(上)と改修後のエントランスホール
改修前(上)と改修後の事務所スペース
「CPD枚方」の外観
(藤原秀行)