産業団地内に位置し多様な貨物に対応、22年12月末の竣工見込む
大和物流は9月8日、広島市西区で物流施設「(仮称)広島観音物流センター」を建設すると発表した。
産業団地「広島イノベーション・テクノ・ポート」内に位置しており、2022年12月末の竣工、23年1月中の稼働開始を予定している。鉄骨造の地上3階建て・高床式で延べ床面積は1万3875平方メートルを計画。広島県を中心に、中国・四国地域に拠点を置く幅広い顧客の保管・輸配送拠点として運営する。
広島高速3号線の吉島ICから約3キロメートル、山陽自動車道の五日市ICと廿日市ICからともに約10キロメートルと近接し、西日本の広域をカバーできると見込む。中国・四国地域でコンテナ取扱貨物量が最多の広島港からも約3キロメートルで、海上輸送にも対応可能。
重量物を取り扱えるよう、1平方メートル当たりの床荷重は2・0トンを確保。屋内型トラックバースを取り入れ、天候に左右されない入出荷作業を可能にするとともに、上階の保管可能面積を広くして限られた敷地を最大限に活用する設計を採用する。高床式ホームにはドックレベラーを2基完備し、海上コンテナやロールボックスパレットなど多彩な貨物の取り扱いに配慮する。
屋上の太陽光発電パネルで発電した電気を自家消費するとともに、大和ハウスグループが発電した再生可能エネルギー由来の電気を購入し、運用することを検討している。
新施設の完成イメージ(以下、いずれも大和物流提供)
施設の位置
施設内の概要
(藤原秀行)