トルビズオン、配送などでドローン安全飛行可能な「空の道」整備へクラウドファンディング

トルビズオン、配送などでドローン安全飛行可能な「空の道」整備へクラウドファンディング

募集上限6003万円、政府の「レベル4」解禁にらみ事業基盤強化図る

ドローン(無人航空機)の安全飛行支援を手掛けるスタートアップ企業のトルビズオン(福岡市)は9月10日、日本クラウドキャピタルが運営している株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」(ファンディーノ)で、事業資金を募集すると発表した。

期間は9月17~19日で、募集額の上限は6003万円(1口9万円、1人5口まで)と設定。投資者は新株予約権を取得できる。

トルビズオンは、土地所有者とドローンユーザーが上空の利用権を取引できるようインターネットで仲介、安全に飛行できる「空の道」を整備する独自サービス「sora:share(ソラシェア)」を展開。ビジネスモデルで特許を取得しており、トルビズオンは空の道の利用者から料金を徴収し、土地所有者には賃借料を支払う仕組み。その差額が同社の収益となる。

政府が2022年をめどに、人口密集地の上空でドローンが操縦者の目が届かない遠距離まで自律飛行できる「レベル4」を解禁する方向で準備を進めているのを踏まえ、ソラシェアを駆使してドローンが安全に飛行することが可能な空の道を各地に整備、都市部でドローン配送などを実現できるよう後押ししていく構え。調達した資金は事業基盤の強化に充てる。


トルビズオンなどが昨年2月、茨城県つくば市で行った国内初の住宅地上空をドローンが飛ぶ配送の実証実験


トルビズオンのビジネスモデルの概要(同社提供)

(藤原秀行)

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