プロロジスが仙台で5万平方メートルの物流施設開発へ、BTS型とマルチテナント型の両方を念頭に

プロロジスが仙台で5万平方メートルの物流施設開発へ、BTS型とマルチテナント型の両方を念頭に

23年竣工見込む、冷凍・冷蔵倉庫にも対応

プロロジスは9月15日、仙台市泉区で新たな物流施設「プロロジスパーク仙台泉3」を開発すると発表した。

地上3階建て、延べ床面積は5万平方メートル程度を計画。BTS型とマルチテナント型の両方に対応することを念頭に置いている。現状で着工は2022年、竣工は23年の見込み。

敷地利用計画や施設設計は、入居企業の業態に合わせて策定。冷凍・冷蔵倉庫や重量物に耐えうる床の仕様、庫内空調、マテハン設備やロボットなど省人化対応のための電力の供給などにも対応する。

外構部分も専用待機場や洗車場など入居企業の要望に沿った設備設置を実施する予定。大型車両が2階部分へ直接アクセス可能なスロープの設置を検討している。マルチテナント型物流施設とする場合は、最小約2000坪からの利用を可能とし、4社程度での利用を想定している。

施設内には緊急地震速報システム、衛星電話、非常用発電機および給水設備を設置し、テナント企業のBCP(事業継続計画)をサポート。自家消費の太陽光発電も設置する可能性がある。

同市内の産業団地「泉パークタウン」に近接し、東北自動車道の泉ICから約1・7キロメートルに位置。東北6県をカバーする輸送・配送拠点としての活用を想定している。仙台中心部へのアクセスにも強みを持つ。仙台駅からは約10キロメートル。

開発地から約1・4キロメートルの地点には、15年に竣工したキユーソー流通システムのBTS型物流施設「プロロジスパーク仙台泉」と、18年に完成したヤマト運輸のBTS型物流施設「プロロジスパーク仙台泉2」が稼働中。「プロロジスパーク仙台泉3」の開発用地は、18年10月にヤマト運輸が「プロロジスパーク仙台泉2」に移転したことに伴い、プロロジスが取得していた。


「プロロジスパーク仙台泉3」の完成イメージ(プロロジスプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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