募集開始24分で上限金額に到達、政府の「レベル4」解禁にらみ事業基盤強化へ
ドローンの安全飛行支援を手掛けるスタートアップ企業のトルビズオン(福岡市)は10月1日、日本クラウドキャピタルが運営している株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」(ファンディーノ)で、事業資金約6000万円を調達したと発表した。
9月17~19日に実施し、投資者は新株予約権を取得した。投資の申し込み受付開始から2分余りでトルビズオンが目標募集額に設定していた1503万円を達成し、24分後には上限募集額の6003万円に到達したという。
トルビズオンは、土地所有者とドローンユーザーが上空の利用権を取引できるようインターネットで仲介、安全に飛行できる「空の道」を整備する独自サービス「sora:share(ソラシェア)」を展開。ビジネスモデルで特許を取得しており、トルビズオンは空の道の利用者から料金を徴収し、土地所有者には賃借料を支払う仕組み。その差額が同社の収益となる。
政府が2022年をめどに、人口密集地の上空でドローンが操縦者の目が届かない遠距離まで自律飛行できる「レベル4」を解禁する方向で準備を進めているのを踏まえ、ソラシェアを駆使してドローンが安全に飛行することが可能な空の道を各地に整備、都市部でドローン配送などを実現できるよう後押ししていく構え。
今回調達した資金は事業基盤の強化に充てる。併せて、投資家を対象にドローンを使って地方創生を図る取り組みのセミナーも開催、事業展開を加速することを目指す。
「sora:share」の概要(クラウドファンディングサイト掲載のトルビズオン提供資料を引用)
(藤原秀行)