【独自取材】Jリートのプロロジス、時価総額で再び1兆円うかがう

【独自取材】Jリートのプロロジス、時価総額で再び1兆円うかがう

GLPも8000億円、物流施設銘柄の好調持続

東京証券取引所に上場しているJリート(不動産投資信託)の投資法人の中で、物流施設に投資対象を絞っている銘柄が好調を持続している。

企業の株価に相当する投資口価格は高値が続き、時価総額も拡大。このうち、プロロジスがポートフォリオに組み入れる物流施設のスポンサーを務める日本プロロジスリート投資法人は一時期、初の1兆円台に到達した。日本GLP系のGLP投資法人も9000億円台をうかがっている。

物流施設はもともと中長期的に安定した賃料収入が得られることなどから投資家の注目を集めてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が広がり、インターネット通販の利用が急増して物流施設需要を盛り上げていることなどを受け、存在感を増している。

物流・不動産業界では「先進的な機能を持つ物流施設の需要は当面底堅く続く」との見方が大勢を占めており、Jリートの物流施設銘柄への注目度も高い状態がしばらく継続しそうだ。

一時は全体でトップに

プロロジスリートの時価総額は10月12日の取引終了時点で9372億円。8月末から9月末にかけては1兆円台をキープしていた。直近は投資口価格が調整の動きを見せているものの、ネガティブな材料は足元で見当たらないだけに再び1兆円台に届く可能性がある。

プロロジスリートは20年に、オフィスビルをメーンの投資対象に据え、Jリートの中でも古参的な存在として知られる三井不動産系の日本ビルファンド投資法人や三菱地所系のジャパンリアルエステート投資法人を抜き、一時全銘柄でトップに立った。01年のJリート発足以来、約20年にして物流施設系銘柄が時価総額で首位となる初の快挙だった。

10月12日時点でも、日本ビルファンドに次いで2位にランクインしている。ポートフォリオに組み入れている物流施設の稼働率が8月末時点で98%を超えるなど好調なことがプラスに評価されているようだ。

GLP投資法人も10月12日時点の時価総額は8096億円で、Jリートの全銘柄中、4位をキープ。GLPも8~9月に一時期、9000億円を超えていた。

物流施設特化型ではないものの、ポートフォリオにおける物流施設の割合が高い大和ハウスリート投資法人や産業ファンド投資法人、物流施設特化型としては伝統的な銘柄の日本ロジスティクスファンド投資法人なども堅調だ。

Jリート銘柄の時価総額順位(10月12日終値時点)

順位 投資法人名 スポンサー企業 投資対象 時価総額(億円)
1 日本ビルファンド 三井不動産 オフィスビル 11,749
2 日本プロロジスリート プロロジス 物流施設 9,372
3 ジャパンリアルエステイト 三菱地所 オフィスビル 9,350
4 GLP 日本GLP 物流施設 8,096
5 野村不動産マスターファンド 野村不動産 総合※ 7,968
6 日本都市ファンド 三菱商事、UBS 総合 7,618
7 大和ハウスリート 大和ハウス工業 総合※ 7,447
8 オリックス不動産 オリックス 総合※ 5,230
9 アドバンス・レジデンス 伊藤忠商事 住宅 4,889
10 ユナイテッド・アーバン 丸紅 総合※ 4,318

※時価総額は億円以下切り捨て。「総合」に※が付いているのは物流施設にも投資している銘柄

(藤原秀行)

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