住友商事、神奈川・海老名で物流施設の開発スタート

住友商事、神奈川・海老名で物流施設の開発スタート

東京・板橋でも用地確保、「都市型」案件加速

 住友商事は12月20日、神奈川県海老名市で物流施設「SOSiLA(ソシラ)海老名」の開発を本格的にスタートしたと発表した。併せて、東京・板橋でも「SOSiLA板橋」の開発用地を確保した。板橋は同社独自のソシラブランドとしては初めて、東京23区内での案件となる。


「SOSiLA海老名」の完成イメージ(住友商事提供)

 近年の開発競争激化に伴い用地取得が難しくなってきていることや、配送効率がより重視されていることなどを踏まえ、同社は都心部でトラックの騒音低減などに配慮した「都市型」の物流施設建設に注力している。海老名や板橋もその一環と位置付けており、今後も事例を増やしていきたい考えだ。

 海老名の施設は地上4階建て、延べ床面積7万6568平方メートル。圏央道の海老名ICから約1キロメートルと近接している。2020年2月末の完成を見込む。既に床面積の7割以上で大手物流会社などの入居が固まっているという。

 配送と庫内作業の効率アップに向け、1、2、3階にそれぞれ直接45フィートトレーラーなど大型車両が接車できる構造を採用。1階は冷蔵設備にも対応可能とし、コールドチェーンのニーズ取り込みを視野に入れている。

 板橋は地上3階建て、延べ床面積1万3448平方メートル。首都高5号池袋線の中台ICから約1・8キロメートル。20年秋の完成を予定している。

 同社は併せて、既に稼働している「SOSiLA横浜港北」(横浜市)で新たに大手物流会社の入居が決まったと公表した。店舗配送を担う旗艦拠点として展開する計画。

(藤原秀行)

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