ESR、仏アクサグループなどと運用の物流施設対象投資ファンドが590億円をリファイナンス

ESR、仏アクサグループなどと運用の物流施設対象投資ファンドが590億円をリファイナンス

日本の5物件、「信託ABL」活用

ESRグループは9月25日、フランスの保険世界最大手アクサグループで資産運用を手掛けるアクサ・インベストメント・マネージャーズ・オルツ、アブダビ政府系ファンドのムバダラ・インベストメント・カンパニーの両社と運用している、日本の先進的な物流施設を着実な賃貸収益が見込める「コア物件」と位置付けて投資対象に据えている投資ファンド(コア・ジョイント・ベンチャー、コアJV)が「信託ABL」を活⽤し、590億円の資⾦を調達したと発表した。

信託ABLは三井住友フィナンシャルグループのSMBC信託銀⾏がスキームを構築。省エネや環境負荷低減を果たしている建築物「グリーンビルディング」や再⽣可能エネルギー発電施設を信託財産とし、受託者のSMBC信託銀⾏が借入人となって受益者(建築物や発電施設の所有者)の資⾦調達のために⾏う資産担保借り入れを指す。

今回の資金調達はESRグループが開発し、CASBEE不動産評価認証のS評価を取得した⽇本の物流施設「レッドウッド藤井寺ディストリビューションセンター(DC)」(大阪府藤井寺市など)、「レッドウッド⽣⻨DC」(横浜市鶴見区)、「レッドウッド加須DC」(埼玉県加須市)、「レッドウッド千葉北DC」(千葉市花見川区)の4棟と、
CASBEE不動産評価認証のA評価を取得した「レッドウッド川越DC」(埼玉県川越市)の計5物件で構成するポートフォリオを対象とした既存の借り⼊れに関するリファイナンスとして実施した。

「コア・ジョイント・ベンチャー」は⽇本で稼働中の物流施設を取得、運⽤することを⽬的に2018年組成した。

(藤原秀行)

物流施設/不動産カテゴリの最新記事