食べられるのに廃棄の食材再加工、商品化可能に
オイシックス・ラ・大地は11月11日、持続可能な事業活動の推進とフードロス削減を目的とした専用設備「フードレスキューセンター」を2022年春、神奈川県海老名市に新設すると発表した。
同社は22年3月に移転完了予定の「ORD海老名ステーション」に生鮮食品を加工する設備を導入し、フードロス削減に特化したフードレスキューセンターへ刷新する。食材の食感・保存のコントロール技術を用い、産地や流通過程で生まれていたフードロス削減の他、商品価値をより高める「アップサイクル加工」などを実現、より一層のフードロスの削減が可能となるとみている。
フードレスキューセンターは22年4月に本稼働予定で、25年には年間1000トンのフードロス削減達成を目指す。
フードレスキューセンターでは、これまで同社が取り組んできた流通過程で発生するフードロス削減以外に、可食部以外の食材への加工(アップサイクル)も実現していく。食べられるのに捨てられていた食材を再加工して商品化するアップサイクルの取組は今年7月に開始した。
同社は新ブランド「Upcycle by Oisix」を立ち上げ、現在までに7品のオリジナル商品を販売。フードレスキューセンターの稼働開始を通して、アップサイクル食材の可能性を広げ、商品のラインナップの強化にもつなげる狙いがある。
※以下、プレスリリースより引用(一部、編集部で修正)
「フードレスキューセンター」で実現できること
(1)青果のミールキット原料・加工品への活用
・規格に準じた青果の他、ふぞろい食材の加工も柔軟に対応でき、青果の積極的な仕入れが可能になる
・豊作時の食材もスムーズにカットや加工原料にできる
(2)アップサイクル商品への転換
・食感・保存コントロール技術により、非可食だった食材の部位の加工が可能になる
・アップサイクル商品(Upcycle by Oisix)に使用できる食材が拡大する
・食べられていなかった食材に新たに価値をつける商品の開発を加速できる
(3)品質保持期限の延長
・独自の包装技術と温度帯管理により食材の保存期間を伸ばすことが可能になりロス量が減る
(画像はオイシックス提供)
(ロジビズ・オンライン編集部)