シーセブンハヤブサ、鳥取県初のドローン配送実証実験へ

シーセブンハヤブサ、鳥取県初のドローン配送実証実験へ

災害支援や過疎地域への宅配・配食を想定

鳥取県八頭町の地域活性化に取り組むシーセブンハヤブサは11月19日、同社と八頭町、鳥取銀行が推進する「八頭未来の田舎プロジェクト」(未来の田舎PJ)が、ドローンパイロットの養成などを手掛けるskyerと共同で、鳥取県初となるドローン配送の実証実験を11月25日に実施すると発表した。

未来の田舎PJは、持続可能な未来の田舎づくりに向けて、行政・企業・地域金融機関など様々なステークホルダーが連携している。人口減少社会で顕在化している地域課題を解決し持続可能な未来の田舎づくりに参画したい企業を受け入れ、実証実験や地域を絡めた仕組みの構築を図る。

実証実験の第1弾として、ドローン配送による災害支援・過疎地域への宅配や配食サービスを想定した飛行を展開。行政と企業が共同で行うドローン配送の実証実験も鳥取県で初めて。

事前にプログラミングされたドローンが、八頭町内の「隼Lab.」と船岡竹林公園の2地点を結ぶ約2・7キロメートルの上空を飛行し、災害支援物資や弁当を配送する計画。

ドローンの飛行ルートは、町内を流れる見槻川の上空。中山間地域の八頭町は町内の広い範囲に渡って河川が流れている。河川をドローンの飛行ルートとして活用することで、将来は町内全域に“ドローン専用の空の道”を確立することを想定している。

※以下、プレスリリースより引用(一部、編集部で修正)

災害等の緊急時の物資搬送や捜索活動などの支援
近年、地震に加え気候変動による様々な自然災害が頻繁に発生しており、八頭町でも2018年の7月豪雨をはじめとする記録的豪雨や大型台風、豪雪などで土砂崩れや倒木などが発生し、集落孤立といった被害も実際に起きている。特に、自力での避難が困難な高齢者が多い地方では、避難に遅れた人や孤立した集落への物資搬送や捜索活動の手段として、ドローンに期待が寄せられている。

中山間地域における宅配・配食サービス
民家が点在する中山間地域では配送にかかる負担が大きく、宅配業者がいつ撤退してもおかしくない状況。また別の問題として、独居老人や老老介護と呼ばれる状態の高齢者世帯が多い地域では、栄養バランスの良い食事を取るのが難しい人々の健康維持・介護予防における課題もある。ドローンによる宅配や配食サービスが実現すれば、高齢者だけでなく、様々なサービスが行き届きにくい地域での暮らしがより持続可能なものになる。

(画像はシーセブンハヤブサ提供)
(ロジビズ・オンライン編集部)

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