合弁会社運営、今後3年間で総事業費2000億円規模目指す
霞ヶ関キャピタルは11月25日、リース大手の三菱HCキャピタルと共同で物流施設開発を推進すると発表した。
霞ヶ関キャピタルは今年9月、国内大手事業会社と物流施設開発を担う合弁会社を設立する方針を開示していたが、相手企業の詳細は明らかにしていなかった。正式に契約を締結したのを受け、社名を公表した。
三菱HCキャピタルグループは不動産再生投資や物流施設の管理・運営といった事業を展開しており、不動産投資で積み重ねてきた知見を両社で生かし、付加価値の高い物流施設の開発を推進したい考え。
三菱HCキャピタルは、霞ヶ関キャピタルが資本金1億円で10月14日に新設した合弁会社「ロジフラッグ・デベロプメント」(東京都千代田区霞が関)の株式34%を今年12月末までに取得する予定。合弁会社は2022年1月1日付で営業を始める。
両社は合弁会社を通じ、環境配慮型の冷凍・冷蔵倉庫や省人化・省力化および運営効率化を実現する自動倉庫などの開発を進める。物件のブランドは霞ヶ関キャピタルの「LOGI FLAG(ロジフラッグ)」を使用する。
両社は今後3年間で総事業費2000億円規模の物流施設開発を目指す。三菱HCキャピタルは当該事業の開発資金として、300億~500億円の拠出を企図しており、両社は金融機関からのノンリコースローンと合わせて事業資金への充当を計画している。
(藤原秀行)